不動産取得税は、その名の通り、「不動産を取得したときにかかる」税金です。

これから土地や家屋を取得しようと考えているのであれば、知っておきたい税金のひとつです。

まずは、不動産取得税とはどのような税金なのかを説明しましょう。


■不動産取得税がかかるときとは?

不動産取得税は、不動産を取得した場合に課税されます。
有償で購入した場合はもちろんですが、
無償でもらった場合でも税金がかかることに注意しましょう。

また、固定資産税のように毎年かかるのではなく、
取得時に一度だけかかる税金です。

なお、登録免許税は、登記をした場合にのみかかりますが、
不動産取得税は、登記の有無に関わらず課税されます。

■不動産の取得とは?

「不動産の取得」と聞くと、「土地の購入」や「建物の新築」をイメージしてしまいがちです。
しかし、ここで言う「不動産の取得」は、それだけではありません。
売買・贈与・交換・新築・増築・改築など、不動産の所有権を取得する全てのことがあてはまります。

■不動産取得税がかからない場合とは?

有償でも無償でも税金がかかるということは、
いかなる不動産取得でも税金がかかるように思えますが、
例外的に非課税となる場合があります。

それは、「相続で」不動産を取得した場合などです。
この場合に非課税となるのは、相続によって「偶然に」不動産を取得したからなのです。

ちなみに、「相続時精算課税制度」を利用して贈与された不動産を取得した場合は、
相続ではなく贈与ですから、不動産取得税が課税されることになります。