「医療費控除って何?」と思ったあなたは要注意!
医療費控除について知らないだけで、
年間どのくらい損しているか知っていますか?
1年間に1度も病院に行かない方はたくさんいるかもしれませんが、
ドラッグストアでも薬などを1つも買わないという方はほとんどいないと思います。
では、医療費控除について詳しく知っているという方はどのくらいいるでしょうか?
■医療費控除とは?
そもそも医療費控除とは、自分または生計を同じくする家族もしくは親族のために払った
1年間の医療費の額が規定よりも多かった場合に、所得税を安くしてくれるというシステムのことです。
医療費控除という名前から、病院や健康保険組合から払いすぎた分の医療費が
戻ってくるようなシステムだと勘違いをしている方も結構多いそうですが、
そのような制度ではありませんのでご注意下さい。
■医療費控除の仕組み
医療費控除はかかった医療費分の現金を返してくれるという性質のものではありません。その年の課税所得から医療費分を差し引くことによって、課税所得が減ります。課税所得が減るので、その分だけ所得税が安くなるという仕組みです。
サラリーマンの方は課税所得という言葉に馴染みがないかもしれません。所得税が給料から天引きされているために、ご自分の課税所得の額や年間でどのくらい所得税を支払っているかご存じない方も多いと思います。課税所得とは、1年間に得た収入全てから必要経費や社会保険料などの各種控除を差し引いた額のことを言います。課税所得をベースとして所得税および住民税などが課税されるため、課税所得が減ることにより、支払う税金の額が減ります。